経済専門家たちは0.25％の金利引下げを予測
Sydney, 2009年3月3日, AEST (ABN Newswire) - AIG や HSBC による巨額の損失が金融部門における新たな恐怖感を高めたため、昨夜の米国株式は12年間での最低水準で取引を終えた。昨夜の米国市場は300ポイント・4％超の下落という最悪の状態にあった。さらに悪いニュースが続いたため大規模な下落となった、と Money Cat の調査担当重役 Thomas Su 氏は語る。
月曜日のオーストラリア市場は、海外や国内からのマイナス報告が合わさった中で下落した。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は2.82％・94.4ポイント下落の3,250.1、全株価指数は2.82％・93.1ポイント下落の3,203.8ポイントとなった。
「これは非常に暗いトンネルで、投資家たちは彼らが出口の光を見ているのか、もしくは単なる蜃気楼なのか確信できないでいる」と CMC Markets の市場アナリスト David Taylor 氏は語った。「現在の市場において、資金が再び金採掘業者や消費者必需品などの防御的な株式へ流れ込み、大規模な採掘業者や金融企業からは離れて行く動きが見られた」と Taylor 氏は語った。
注目の経済事象と数値
住宅産業組合によると、集合住宅を含むオーストラリアの新築住宅販売が12月の1.1％減から反転し1月に8％増加したとのことである。この数値では、政府の経済刺激策や金利引下げに購入者たちが反応し始めたということが示された。
オーストラリア準備銀行の役員会は今日午後、金利に関する決定事項を発表する予定である。経済専門家の多くは0.25％の引下げを予測している。オーストラリア統計局 (ABS) は12月四半期の国際収支データ、1月の小売業データ、12月四半期の政府金融統計を発表する予定である。
企業合併・買収ニュース
Chinalco の Xiong Weiping 社長は今日、 Rio Tinto (ASX:RIO) との306億4,000万豪ドルの取引についてオーストラリア海外投資調査委員会と話し合う予定である。中国国営企業である Chinalco は、オーストラリアの資源をコントロールしたり一次産品価格に影響を及ぼすことは意図していないとの考えを示した。
重要企業ニュース
機関車エンジニア企業 Coote Industrial (ASX:CXG) は中間配当を取り消し、事業活動の一部売却を発表した。 Coote は12月31日までの6ヶ月間における純利益219万豪ドルを報告した。これは前年同期の730万豪ドルからの減少となった。
Pacific Brands Ltd. (ASX:PBG) が再編計画の一環として最高200となる小ブランドの売却を管理するため、投資銀行 UBS AG を指名したと伝えられている。
オーストラリアのニッケル採掘業者 Albidon (ASX:ALB) は、メタル価格が低調であるためザンビアの Munali ニッケル鉱山を直ちに停止する予定であると語った。しかし同社は発表の中で、一定の開発活動は再開される可能性があるとしている。これはニッケル価格が改善された時点で、年間90万トン超の生産レベルをすぐに達成できるようにするためである。
Macquarie Group (ASX:MQG) の株式は昨日、10年間での最低水準へ下落した。これは同グループが Macquarie Infrastructure Fund や Macquarie Airports などの衛星資産の評価減を行わなくてはならなくなる可能性があるとの推測によるものである。
(上記情報の一部は CMC Markets からのものです。詳細は http://www.cmcmarkets.com.au をご覧ください。)
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